義息子の引っ越しの話(と心の声)
こんにちは、喜名子です。
先週末は、ここ数ヶ月の懸案事項だった義息子の引っ越しの手伝いに行っていました。
彼女との同棲解消と共に住む家が無くなり、2転3転した後、ここ数週間は母親である、夫の前の奥さんの家に居候をしていた彼。
問題なのは、事情があり、自分で賃貸を契約したりできないこと。
結局、夫が用意したトレイラーハウスで暮らすことになりました。
契約は夫名義で、支払いは彼がするということになっています。
もうずっと夫は悩みに悩んで、ネットで検索しては問い合わせたり、あれこれ検討して、できるだけ低予算で、彼でも生活可能な方法を探り続けていました。
仕事をしているし、もう子供の年でもないし、正直、ここまでしてあげるの? と私も思い、夫自身も「もう一切何もせず、本人に任せるのが1番じゃないか」と言うこともあるのですが、結局は夫も放っておくことができないのです。
ようやく物件が決まって、いざ引っ越しとなっても、生活用品を揃えるのは周りの人間です。
本人の荷物は、自分の着替えと、大好きな車のパーツ。荷物じゃないけど、後は車とバイク。
家にある使っていないものをまとめておいて、よかったら使いなさい、と渡すだけならまだわかる。
あるいは、「1人暮らしおめでとう〜。これ、お祝いにタオルセット用意したわよ」とか。
でもそれはあくまで好意であって、引っ越す本人が「ベッドのマットレスはどうするの」と親に言うのはどうなの、と私は思うのです。
私の心の声(それって、買ってくれよ、って言っているのと同じでは!?)
私なら「自分で買うのが当たり前でしょ」と言うと思う。
必要なものは自分で揃えて、どうしても用意できないものだけ、「○○がいるんだけど、助けてくれないか」と交渉するとか。
でも、そもそも1人暮らしで、最初から全てを揃えられないことだってあるし、それは優先順位をつけて毎月少しずつ買っていけばいい。
この「自分のできる範囲で」とか「予算の範囲で」というのが義息子には欠けているとよく思います。
前の奥さんはたくさんのタオル、大きなお得用の洗剤を4本、新品の枕4つ等々を準備して、キッチンに積み上げていました。
それに加えて、義息子は彼女の家からごっそりと食品やら衛生用品やらをもらっていきました。
(ちょっと……!! いくら自分の親の家だからって、勝手に冷蔵庫とパントリーから食品を抜き取っていっていいの!? そういうものなの!?)
(いや、私だったら、許さないよ!?)
私には子供がいないからわかりませんが、どうなんでしょう。
自分は実家でそんなこと、したことありませんけど。
色々言いたいことはあっても、自分は親じゃないし。
私が夫と結婚した時には、とっくに成人していた義息子なので、私は義理の母親ではなくて、「父親の新しい奥さん」なのです。
何か思っても、結局、「あなたにはわからないでしょう」と言われるし。
(だから夫の考え尊重でやってきているじゃないの……)
とはいえ、引っ越しの際には一緒に手伝いに行ってほしいと。
そんなわけで、私自身もひっそりと悩みに悩んで、結局、手伝いに行くことにしたのでした。
引っ越しの手伝いの後は、そのまま義息子の新居となったトレイラーハウスに泊まることになったため、自分達も必要だから、ということで、当日使うものは最低限だけ用意して持参することに。
3人分の食器とか、シーツ、枕カバー、毛布とかですね。
それにハンドソープとか、タオル、トイレットペーパー、掃除用具も。
後は自分で好きなものを揃えればいいわけで。
夫は掃除をしながら、今度床を修理しようとか、あれこれ言っていましたけど、次回何か手伝いに行くことがあれば、夫だけに行ってもらおうと考えています。
私は引っ越しの手伝いをして、おしまい。
それが私の引いたラインなのかな。
もちろん、各家庭によって考え方は違うでしょう。
私が育った家って、結構そういう点では細かかったし、子供達も親が何かしてくれるとか、期待することはなかったと思います。
今回の件で、それに気づいたのは、面白かった。
でも、子供の自立を尊ぶ、高校を卒業したら家は出て、バイトしながら大学生活を送り、仕事を探して、お金がないうちはルームメイトと暮らす〜なんて思っていたアメリカの親子関係のイメージはガラガラと崩れました。
引っ越しの翌日も、義息子は相変わらず。
夫の前の奥さんを迎えに行く時に、彼は夫に「部屋のエアフレッシュナーをいくつか買ってきて」なんてメールを入れてきたりしているんですから。
バーベキューグリルの掃除ブラシも夫は頼まれて買っていましたけど。
(だから自分で買いなさいってば! ここはあなたの家でしょう?)
(それか後で代金くらい払うって言いなさいよ!! 言うだけでもせめて! 言えばどうせ親は「これくらいはいいよ」って言うだろうし)
細かいなぁ自分、と思いながらも、イラっとするのはどうしようもありません。
(まるで子供だな! でも夫も甘やかしすぎでは?)
(いやいや、甘いというなら、前の奥さんも大概甘……(以下略))
本当に私の心の声が爆発した週末でした。
☆今日も読んでくださってありがとうございました☆
喜名子(きなこ)
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