Even Stevenは夫の人生哲学
こんにちは、喜名子です。
今日は珍しくちょっと英語についてのお話です。
と言っても、私のわかる範囲なので、ざっくりとしております。
最近、ひとくくりに「アメリカ人」と言っても、微妙に英語の話し方や選ぶ言葉が違うな、と思うようになりました。
その人らしさが現れる英語
母国語の影響が強く残っていて、私にはなかなかその人が話す英語が聞き取れないこともあります。
ドイツ出身の女性、アメリカに移住してもう40年以上になるそうですが、はっきりとドイツ訛りがあって、正直なかなか聞き取れません。
すごく可愛らしい方なので、もっと仲良くなりたいのです。よく話しかけてくれるし、親切だし…。
もっと慣れて、早く聞き取れるようになるといいなぁと思っています。
普段からすごく柔らかい喋り方だな、と思っていた女性がよく使うのが、「Probably」「I might be wrong」。
枕詞のように、頭にちょこっと加えるだけで、なんだか印象が違います。
彼女のお気に入りのテレビ局はPBS(公共放送で、教育・教養番組を配信しています)。周囲の人が政治の話で盛り上がっていても、決して話に入りません。
そこはかとなく、知的さを感じる女性なのでした。
義理の娘(夫の前妻との間の子ども)はなぜか、ちょっと鼻にかかった声で、語尾を伸ばして話します。なんでだろう、若者だから?なんて思っていたら、お母さんである夫の前の奥さんが、全く同じ話し方をしていて、本当にびっくりしました。
親子って、似るものですね。
夫はそんな話し方をしないので、出身地域のせいなのか、それとも単に遺伝(?)なのでしょうか。
夫には口癖があった
夫といえば、もっとも身近なアメリカ人であり、普段、私の会話の相手です。
彼の英語が一番理解できるはず…、何か特徴はあったかな、と考えていて思いついたのが、口癖です。
とはいえ、テレビの政治ニュースを見ながら、「You, stinking xxxxx!!」「Goofball!」なんて叫んでいる夫では話が続きません。(goofballはマヌケ、といった感じらしく、罵り言葉です)。
困ったなぁ、と思っていたら、ありました。
それが「Even Steven」。
Even Stevenの意味
いいことと悪いことはちゃんとバランスが取れているよ、
何か失くしても、がっかりしないでね、またどこかから返ってくるよ。
そんな意味のようです。
辞典を見ると、五分五分、とか、おあいこなんて意味が載っています。
夫曰く、元々はSeinfeld(日本語だと「となりのサインフェルド」)という1990年代のテレビドラマの中に、Even Stevenのエピソードがあったそうです。コメディです。
ドラマの中で、主人公のジェリーが「人生ってすごいな!仕事を失って5分後に同じ週末、同じ金額で仕事が来たよ」というと、友人が「Even Steven」というシーンから始まっています。
夫は何か悪いことがあっても、「まあ、Even Stevenだからね、またいいことがあるよ」なんて言います。
いいことがあっても、調子に乗らず、悪いことが起きてもあまり落ち込まない。
そこには夫なりの人生哲学があるようです。
私のことをからかう度に、私が「Are you laughing at me?」と言うと、夫の答えはいつも同じ。
「I'm not laughing at you, I'm laughing with you, I laugh at everything!」
私はついつい何でも深く考えてしまう癖があるので、簡単なことを難しくしてしまったりします。
そんな時は、夫のEven Steven精神を見習おうかな、と密かに思っています。
ちなみにサインフェルドは夫のお気に入りのテレビドラマ。
よく再放送を見ています。
私から見ると、夫の好みのドラマはちょっと古いなぁと思ったりもするのですが、たまには一緒に鑑賞してみようかな。
新しい発見があるかもしれません。
☆今日も読んでくださってありがとうございました☆
喜名子(きなこ)
☆Kindleで本を出しています
国際恋愛の先にあるビザ手続き、夫や家族との関係、海外移住。国際結婚したその先が見えてくる
☆応援ありがとうございます